コラム
column

天童法律事務所で扱いの多い事件【青少年健全育成条例違反について】

天童法律事務所で扱いの多い事件のうち,青少年健全育成条例違反について説明いたします。

1 青少年健全育成条例違反について

山形県青少年健全育成条例13条1項は「何人も,青少年に対し,みだらな行為またはわいせつな行為をしてはならない。」と定め,18歳未満の者との性交等を禁止しています。

2 みだらな行為またはわいせつな行為とは

「みだらな行為またはわいせつな行為」はすべての行為を指すものではありません。

仮に18歳未満の者との性交等をすべて禁止にしてしまうと,16歳で婚姻できるとの民法と矛盾を生じさせてしまうことにもなります。

「みだらな行為またはわいせつな行為」とは青少年の心身の未成熟に乗じた不当な手段により行う性交等,青少年を単に自己の性的欲望を満足させるための対象として扱っているとしか認められないような性交等を意味します。

3 示談

青少年健全育成条例違反を犯した場合に,示談をするべきか否かは,法律の世界においても見解が分かれています。つまり,強姦等であれば別ですが,青少年健全育成条例違反は双方の合意のもとになされているものであり,このような場合に,青少年が被害者と言えるのか疑問があるからです。

一方で,示談に対する努力を反省の一情状として考慮してもらえるとの見方もあります。

4 青少年からの示談の打診

ところが,青少年の両親などから,「今回の件については黙っているから,示談金を払え。」などという要求が来ることがあります。事案にもよりますが,不当性の高い要求だと判断される場合には,自首などをお勧めするときもあります。自首をした場合には逮捕の可能性を減じることができるからです。

5 18歳未満ではないと思っていた場合

18歳未満ではないと思っていた場合は故意がないものとして,罪は成立しません。

しかし,その判断は単純ではありません。

6 18歳未満の者同士が性行為をした場合はどうなるのか

これは,たまに聞かれる質問です。例えば16歳の者がみだらな性交をした場合などです。

条例の中に「この条例の罰則は,青少年に対して,適用しない。」との規定があり,罰せられないようになっています。

 

青少年健全育成条例違反は,他の犯罪に比べて独特な部分が多い事件類型です。

刑事事件でお悩みの方は,天童法律事務所まで,お気軽にお問合せください。